ウルトラマンネクサス命名のひみつ(仮題)

(漢字の)名前に秘密が込められたウルトラマンネクサス。この研究(?)はドラマに対してのものであり、実在の人物のお名前とは関係ございませぬ。

再再見ネクサス・第2巻(#5-#8) 姫矢 准登場(名前が)

いやあ、スゴイですね、第5話にしてようやくウルトラマンに変身する人のの名前が明らかになるんですよ。

それまでは、名前の分からない謎の怪しい青年扱いでした。

主人公がウルトラマンに変身しないというのも稀ですが、変身する人物の名前が作中でここまで明かされないってのも珍しいのではないか・・・

 

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遺跡の姫矢准

この姫矢准という名前にも、なんかいろいろ隠されているのですが、それは後に出てくる溝呂木(みぞろぎ)との関連で話します。

 

いままで、

・少年時の孤門を救った宇宙人?(「あきらめるな」)

・元ナイトレイダー隊員?(黒タンクトップと「残弾の数は常に把握すべき」)

・人型ビースト?(妙に副隊長につっかかられる)

・・・・と、叙述トリック気味に いろいろと容疑をかけられてきましたが、それらは全部違うんだよ(それらは全部別の人物だったと明かされることになる・・・いや明示されないこともあるけど)と、このDVD2巻では、姫矢の過去と、姫矢にかかわる(かかわった)人物が描かれます。

 

少女セラ(回想)、

根来 甚蔵、

佐久田 恵。

 

まずは・・・

住みかに帰る姫矢を熱い目で見つめる(違)根来 甚蔵について語りましょう。

 

どうも姫矢の先輩ジャーナリストらしい、このお方、名前の通り根来流忍術の使い手で、鍵抜けなんかはお手のものらしく、姫矢のマンションに侵入したり出来ます 名前の漢字に「木」が二つも入っていて、いかにも戦う男、という感があります・・・これは映画ULTRAMANの真木(MAKI)からの系譜ですね。ただ、なぜ戦う人に「木」が付くのかというのは、今一つはっきりしてなかったり・・・いや、maquis(マキ)というのが第2次世界大戦のドイツ占領下のフランスでの抵抗運動(レジスタンス)であり、maquisが「森」を意味する言葉だということを考えると・・・

 

※一方、「仮面ライダーアギト」の登場人物に、なぜ水の要素が入った名前が多いのか、という理由は、GMS様の記事

水の意味 - ものかきの繰り言2021

久方ぶりに雑文を書き散らす - ものかきの繰り言2021

・・・を読んで、自分なりにつかめそうな気がしています。「水(津上・氷川・葦原)」と「木(美杉・木野)」の物語というのは、ネクサスにも形を変えて引き継がれたのではないか、と考えもします。(ネクサスには「鳥」の要素も加わる)

 

また根来 甚「蔵」、「姫」矢 准、と、互いに「臣」の部分を持っています。「ウルトラマンネクサス」では、共通の部首を持つ者同士は、何らかのネクサス(関連性)を持つという法則(※独自研究です)があるのですが、これは

和倉 英「輔」(隊長)、孤門一「輝」(新入り隊員)、と、互いに「車」を持っているこの二人の関係とパラレルなのではないでしょうか。

 

また、佐久「田」 恵、これは孤門の恋人・斎「田」リコと同様、「田」の文字を持っています。前回の記事(再再見ネクサス・第1巻(#1-#4) 最初の犠牲者「井畑 正」)で書きましたが、名前に「田」を持つ人は、このドラマでは大体ひどい目に合う(ビーストに襲われる)・・・田という漢字の甲骨文字が、なんとなくケルト十字架に似てなくもないのですが、十字架のイメージなのでしょうか。

 

こうして、漢字を媒介として、

和倉ー孤門ーリコ

根来ー姫矢ー佐久田

それぞれの関連性の形が相似形を描いていることが見て取れます。(根来は思った以上に重要人物ですよ!)

相似だから、どうなんだよ! と言われれば、いえそんなドウトイワレテモ・・・・と(今は)返すしかないのですけど、形を踏まえたうえでドラマを見ると、面白くなるのもまた確か(個人の感想です)。

 

さて、セラですが、後に「仮面ライダーオーズ」にオマージュされたのではないかとも思える(思うだけ)トラウマ展開。

彼女は東南アジアの紛争地域の少女で、ほとんどの登場人物が日本人の漢字名前であるこの作品での、貴重な例外となっています(もう一つの例外が「斎田リコ」)

 

カタカナで書かれたもの(物・者)が、外国のものをあらわすという日本語の特徴・・・これを我々は当たり前のことだと思ってますが(思ってさえいないかもしれない)、これを突き詰めていくと、

日本(語)は、いかに外国(語)を受容していくのか、という問題になり、

それは、外宇宙のものを、いかに地球人類は受け入れていくのか、というネクサスのバックボーン物語につながってもいきます・・・

いやしかし、すこし論(論・・・?)を急ぎすぎたようですね。

その辺のことは、話に外宇宙が出てきてからにしましょうか。(とはいえ、「スペース」ビーストなんだから、宇宙だよね・・・いや本編では「ビースト」としか呼ばれてなかったっけ?)

 

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見どころ~

VS バグバズン

 

#5

孤門「副隊長は彼(=姫矢)について何か知っているんですね?」

→実は、知りません!! 叙述トリック的に、知ってそうな感じになってますけど。副隊長の「彼」は別の「彼」ですよ~

 

#6

隊長「前任者」

→姫矢ではないですよ! まあそろそろこのぐらいになってくると、姫矢は元戦場カメラマンだと分かってくるのですが・・・戦場カメラマンというか従軍カメラマンというか、描写はされないですが、自分も時に戦闘行為に参加するタイプのカメラマンだったのではないかと(鉄兜と迷彩ズボン・・・軍服ぽい)

 

#7

本日の犠牲者「たかし」・・・漢字不明。リコの弟も「たかし」だが・・・

犬を拾った少女・杉山 里奈。名前に「木」が入っているので、法則としては彼女も戦う人ということになる・・・まあ、犬のために戦っているのには違いない(銃をぶっ放すだけが戦いではない)

 

#8

「はやて」と名付けられた子犬が、そのことが無かったかのように「らんまる」と名付け直されてしまうことを、もう少し深く考えるべきだったかもしれない。少女は、今後子犬を違う名前で呼び続けることになる・・・

 

犠牲者や目撃者の記憶は消す、そのことは孤門に最初にレクチャーしておくべきだったのでは? 視聴者と孤門の知ってることをシンクロさせるために、妙なことになっている。

想像をたくましくするならば、黒幕が孤門に最大限の精神的ダメージを与えられるように仕組んでいる 除隊するようなことになった時、出来るだけ記憶処理の負担を少なくするため、余計なことは教えないのだ、とも考えられるが・・・・

説明受けてないことに対して、叱責されてもね~

 

というわけで、To be continued